自分から声をかけられない、みんなの視線や人前で喋ることができない、こんな悩みをかかえてはいませんか?
この連載ではサイレントセールストレーナーの渡瀬 謙氏の著書「内向型の自分を変えたい」と思ったら読む本」から、そんな悩みを抱えて生きる方へ同じく自らの性格に40年以上、悩んできた渡瀬さんが培ってきた内向型人間の「弱み」を「強み」に変えるまでのお話を抜粋してご紹介します。
#16では第3章さいごのお話し、「見えないバリア」についてお話しします。
#1はこちらから
第3章 こうすればストレスのない人づきあいが実現できる 5/5
■ あなたは「見えないバリア」を張っていた
人付き合いが苦手な理由。
それは自分が相手に対してうまくアプローチできないことが原因だと思っていませんか?
うまく話しかけられないことや、面白い話ができないから人付き合いがうまくいかない……。
実はそれ、思い込みです。
思い込みで、まず自分を変えようとする。
なかなか変わらないと、努力が足りないと思ってさらに頑張る。
そして頑張り続けていると、どうして自分を変えようとしているのかという本当の目的を見失っていたりする。
もともと解決したいと思っているのは人間関係の改善だったのに、いつの間にか自分を変えることがゴールになっていることが多い。
この思い込みこそが、自分を振り回している根源です。
私が内向型であることをオープンにしたとき、まわりの人が近寄ってきてくれました。
それまで以上に良好な人間関係も築けました。
このことは、私にとって大きな出来事でした。
「内向型なのに、人付き合いでストレスが無くなった!」
これはそれまでの私の概念を覆す事実でした。
内向型のままではまともに人づきあいができないと思い込んでいて、そんな性格を変えることばかりを意識していた自分。
ところが、性格が変わらなくても人づき合いができることを体感しました。
これはうれしい誤算です。
そして今では自信を持って言えます。
「内向型と人づきあいが苦手なこととは関係ない」
関係していると思っているのは、思い込みであり勘違いだったのです。
ではどうして、人付き合いがうまくいかなかったのか。
それは、自分のまわりに見えないバリアを張っていたからです。
これ以上近づかないでくれという無言の合図を、周りの人に伝えていました。
そのバリアの正体こそが、本当の自分を隠していることです。
本当は内向型なんだけど、それをまわりに知られるのはイヤだ。だから隠してごまかし続けなければいけない。ところが、まわりの人から見ると、そんな性格はバレバレ状態で、どう見ても内向型である。そんなことも知らずに隠し通そうとしていると、
まわりからもそれがわかる。
この人は内向型だけど、そうじゃないふりをしているようだ。
だったらこちらも気づかないふりをしておこう。
そうなるとなんだか話しかけづらいし、会話もぎこちなくなってくる。
向こうも緊張しているみたいだし、仲良くするのも面倒だ。
まあこちらに危害は加えないようだから、適当に距離を置いておこう。
みんな自分に話しかけてくれない。
それはきっと自分が内向型だからだ。
よし、この性格を治すことに専念しよう。
まるで堂々巡りです。
これが、人付き合いが苦手な理由なのです。
自分から行かなくても、相手から近寄ってくれる。
これも良好な人づきあいのかたちです。ムリに攻めていかなくても、受け身のままでよかったのです。
そのほうがむしろ内向型に向いていますよね。

■ ゼロになったら、次はプラスへ。内向型は意外とすごい。
第3章はいかがでしたでしょうか。
禁句を言うとか、誘いを断るなど、おそらくこれまでできなかったこともあったでしょう。
でもそれを少しの勇気を持ってやってみると、あっけないくらいに人に受け入れてもらえます。
さらに自分も楽になるうえに、人付き合いが円滑になるという大きなものが得られるということもご理解いただけたはずです。
そして、ここまでで前半終了です。
そもそも内向型が抱えている悩みの多くは、この段階でクリアできます。
ある意味で当初の目的を達成したとも言えるでしょう。
ここまでがマイナスをゼロにする段階でした。
そのうえで次章からは、さらに上を目指します。
そうですプラスに持っていくのです。
これまで考えて来なかったような、内向型の未来の可能性についての話です。
内向型人間は、意外とすごいんですよ!

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