今日もネットカフェからこんにちは。
コミュ力ゼロ美です。
ここまで「会話の基本」編ということで6つの記事を連載してきました。
私は少し人との会話で迷うことが減った気がします。
皆さんはいかがでしょうか?少しでもこのコラムが参考になれば幸いです。
さて今回は「会話の基本」編最後のお話です。
もしよかったら最後までお付き合いくださいね。

話すことよりも「聞く」ことに集中すればいい
渡瀬 謙著 「コミュ力ゼロからの「新社会人」入門」より
うんちくばかり語る人は避けられる
ここまでいかがでしたでしょうか。自分で話そうとするよりも、相手に話してもらう方が、はるかにラクでしかも上質な会話になることがわかったと思います。
そして、こちらから一方的にしゃべることが、逆にマイナスに作用することもご理解いただけたでしょう。
私がこの答えにたどり着くまでに長い年月がかかりました。それまでは、自分のしゃべりにばかり意識が向いていて、相手のことなど考えていませんでした。
よく、うんちくを語りたがる人を見かけますが、それは聞き手の「へえ~」という顔を見て自己満足する行為に過ぎません。私もその一人でした。
ある飲み会の席で、脈絡もなく唐突にこんなことを言い出した私。
「サザエさんに出てくるタラちゃんに妹がいるんだって。名前はヒトデちゃんって言うらしいよ」
雑学の本かなにかで覚えていた、とっておきのうんちくを披露しました。するとまわりは、「ふ~ん、それで?」という冷めた反応。もっと盛り上がると思っていた私は、戸惑いました。
いま思えば当然です。興味のないうんちくほどつまらないものはないですからね。
これも話すことばかりを考えていた悲しい結果です。
話題をコントロールできる聞き役になろう
会話は聞き役になるほうがいいというのが、この章で一番言いたいことです。
さて、その聞き役にも2種類あることを知っておいてください。
ひとつは、相手が勝手にしゃべっているのをただ聞いているというもの。おしゃべりな人の独演会を黙って聞いているというのは、とても苦痛なものです。聞く側の気持ちも考えずに、自分が気持ちいいだけでしゃべる人は、こちらもコミュニケーション能力が低いと言えます。話好きな上司など、相手を立てることが目的なら、100歩譲って我慢もできるでしょうが、良好な関係ではないですね。
もうひとつは、こちらが話題を振ったことに対して、相手がしゃべるのを聞く場合です。
「ところで、子供の頃はどんな遊びが好きでしたか?」
「そうだねえ、まわりが自然でいっぱいだったから、山や川に行って遊ぶことが多かったかなあ。カブトムシやクワガタは大きなケースいっぱいに飼ってたよ。それがいまではデパートとかで結構高い値段で売ってるみたいだね。あれを全部売ったらそうとうな稼ぎになっただろうなあ」
このあとも、相手はどんどんしゃべりますが、こちらも楽しく聞けています。なぜかというと、自分が話題を提供しているからです。ある意味では、この場の話をコントロールしていると言えるでしょう。この状態での聞き役が理想です。
このように話題の提供者になれば、聞き役になっていても苦になりません。それどころか、相手の意識としては、お互いに気持ちよく会話をしている感覚になっています。しゃべっている割合は違っていても、対等な感覚で会話が成立するのです。
そして、相手の話に集中しながら、要所で「どうして?」とか「それから?」などの興味のリアクションを交えていけば、スムーズな会話は続きます。
意識すべきは話題探しです。ひとつの話題が終わったら、次の話題を用意しておいて、さりげなく「話は変わるけど……」と切り出せば、また新鮮な会話を始めることができます。
本当の聞き上手、会話上手とはそういう人を指します。ぜひあなたもそんな人を目指してください。
話題を出して、聞くことに徹すれば、理想の会話ができる
私も好きな映画の話となるとついうんちくを喋ってします。
もちろん相手と場所が話をする環境と合致していれば盛り上がると思いますが、気を付けないといけないですね。
私目指します!話題をコントロールする場の支配者(聞き役)に!
「会話の基本」編最後のお話はいかがだったでしょうか。
「会話」は毎日、毎回、相手も内容もタイミングも変わる生き物のような素敵なコミュニケーションツールです。
しかし使い方を間違えれば簡単に相手との関係を悪化させたり大きな損害を生む超ハイスペックツールでもあります。
だからこそ私のようにコミュ力の高くない人には使い方を間違えないようにする為にもこういった知識が大事だと思います。
特に今回の「会話の基本」編はほぼすべての会話に使えるスキルカードです。
最初は意識しながらでないとできないかもしれないですが少しずつ自然にできるようになれるといいですね。
では次の記事でまたお会いしましょう!
お疲れ様です!!