No.038 目立たなくても必要とされる縁の下の力持ちをめざそう

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今日もネットカフェからこんにちは。
コミュ力ゼロ美です。

大なり小なり組織で働くうえで個人でも部署でも役割が決まっていますね。
私は経理なので主に会社のお金関係の承認や精算、税金関係の確認や必要書類の作成・提出、そして管理部門でもあるので名刺の発注や印刷に必要なデータを社内デザイナーに依頼して作ってもらったり、社内イベントでの会場設営もやったりしています。

どれも大切な仕事ですが特段褒められるようなことも成果として表彰されることもありません。
そういう部署のそういう担当という感じで当たり前のように処理されていきます。
営業職のように人前でプレゼンしたりクリエイティブ職のように目に見える形で仕事が公開されたりするわけではないのでどうしても目立ちにくいポジションではあります。

ですが私的にはとても自分に合っていて素敵なポジションだと思っています。
それはなぜなのか…というのが今回のお話になります。

渡瀬 謙
渡瀬 謙

目立たなくても必要とされる縁の下の力持ちをめざそう

渡瀬 謙著 「コミュ力ゼロからの「新社会人」入門」より

ほめられ方にも向き不向きがある

 高校生のとき、文化祭でのクラスのイベントとして、映画を撮って上映することになりました。もちろんみんな素人です。役者をやる人、監督、カメラマン、演出やシナリオを考える人など、それぞれ役割を分担しました。

 私は効果音の係でした。映画音楽を聴くのが好きだった程度でしたが、映像に合わせてBGMを考えました。
 映画はわりと評判が良くてまあまあの成功に終わりました。役者の演技が称賛されるなかで、ポツリと「音楽も良かったね」という声があがったとき、私は本当にうれしかったのを覚えています。いつも目立たない自分でしたが、仕事が評価される喜びを知ることができた良い体験でした。

ただし、評価されるのにも程度があります。

 大人になった私がリクルートにいたころは、壁に大きなグラフが貼られていました。そこに営業マンの成績が毎日更新されます。棒グラフなので遠くからでも一目瞭然。目標を達成した人には選挙で当選したときのように赤い花が飾られます。その意味でも営業はとても目立つ存在でした。

 そのリクルートで私が全国1位になったときの話。決算期になると成績優秀者を壇上にあげて表彰するのですが、単に賞状をもらうだけでなく、その場でスピーチをすることになっていました。先に表彰された他の優秀者たちは話がうまくて会場を盛り上げます。いよいよ順番が近づいてくると、私の緊張はピークを迎えていました。

 そのプレッシャーに耐え切れなくなった私は、会場を逃げ出しました。もちろんあとで上司からは怒られましたが、あの場に立つことはどうしてもムリだったのです。

渡瀬 謙

 目立ちたい人にとっては、あこがれの場所のようですが、目立ちたくない私にとっては地獄です。その意味では向いている社風というのもありますね。

仕事ができる裏方をめざそう!

 人前でスピーチをするなんてとんでもない。そう思っていた私でしたが、それとは別に1位になったことで上司やまわりの人の態度が変わったことに気づきました。

 以前に比べて「認められている」感じなのです。

 それまでは、大人しいうえに売れない営業マンだったので、どこか疎外感がありました。仕事で役に立っていないし、みんなと仲間になれていない。そんな感覚がずっとあったのですが、成績を出したことで役に立っていると自他ともに認めることができたのでしょう。

それは文化祭で裏方をやっていたときと似たような感覚でした。
「目立たなくても、人に認められている状態は心地いい」

 私と似たような性格の持ち主には、ぜひこの状態をひとつの目標にすることをおすすめします。華々しく目立つところは、他の人に譲ってしまいましょう。真っ先に称賛される立ち位置も不向きです。

 別にあきらめろと言っているわけではありません。人にはそれぞれ個性があり、得意な役割も違っています。ムリして苦手なポジションを狙うよりも、自分に合った立ち位置をキープすることのほうがストレスなく続けられます。
 仕事というのは、1発でおしまいということはありません。長く続けることに価値があります。続けることを考えると、できるだけストレスがかからない状態が好ましいのです。

 縁の下の力持ち的なポジションを見つけると落ち着きます。そこで仕事を認められるように努力すれば、居心地の良さをキープできます。仕事を続けるためには、自分の性格ともフィットさせることがとても重要なのです。

渡瀬 謙
渡瀬 謙

自分の性格に合ったポジションを見つけよう

コミュ力ゼロ美

人前で褒められるというのが苦手なのは私のようなタイプにはありがちです。
営業本部長に大きな声で「君は字がきれいだねッッ!!!!!!!!」と大きな声で褒められたとき恥ずかしくて下を向いたまま動けなかったことがあります。

いかがだったでしょうか?
冒頭でも書きましたが私の仕事は褒められたり賞をもらったりするタイプのお仕事ではありません。
ただその業務を遂行する上で関わる人の接し方を観察すると態度にはあまり出ないですがふんわり認められている感じがします。
会場設営の備品の場所がわからないときはとりあえず私に聞けみたいな感じになっていますし、デザイン部からは名刺の依頼は部署ごとにバラバラに依頼するのではなくすべて私を通してほしいとお願いされたこともありました。

そういった小さな信頼は仕事のモチベーションにも繋がりますし今日まで同じ会社で働き続けることができた理由でもあります。
渡瀬さんのお話にもある「自分の性格にあったポジションを見つける」のは本当にストレスなく働き続けるうえで大切なことだと思います。

皆さんも是非いまのポジションと性格がマッチしているのか考えてみてください!
では次の記事でまたお会いしましょう!
お疲れ様です!!

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