【金ノ子みちる】「なんとなく転職」が一番危ない【第1回】

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はじめまして、人生転落中、明日の心配より今日のメシ!の金ノ子みちるです。
私のコラム「金ノ子みちるのその転職ちょっとまった!!」では就職・転職に悩む皆様にちょっと役に立つ情報を発信していくよ。
気休め程度に読んでらっしゃいみてらっしゃい。

転職支援の現場でも、社内のメンバーの相談でも、失敗パターンのトップクラスに必ず出てくるのが「なんとなく転職してみた」というケース!

待遇も職場環境も、今より多少は良くなった。
それなのに、数ヶ月後には

  • 「思っていたのと違った…」
  • 「また転職サイトを見ている自分がいる」
  • 「結局、自分は何がしたいのかわからない」

とモヤモヤしてしまう。

ここには共通してひとつの問題があります。
それが “転職の軸がない” ということです。

厚生労働省が発表している令和 7年版労働経済の分析では転職希望者数は転職者数を大きく上回っているんだけど転職希望者がまだ転職していない理由に、「自分に合った仕事がわからない」が約14%、「仕事の探し方がわからない」が約5%もいることを報告しているよ。

給料低いとか、通勤辛いとか、なんとな~く今の状況が嫌だから転職を考えるんだけど正直やりたいことも何か給料が上がるようなスキルを持ってるわけでもないんだよね。

転職活動は、言ってしまえば「選択の連続」です。

  • どの業界・職種を選ぶか
  • どの求人に応募するか
  • どの会社の選考を進めるか
  • 複数内定が出たら、どこに決めるか

ここに 自分なりの判断基準(=軸)がない と、どうしても

  • 求人票の条件(年収・勤務地・リモート可否)だけで選びがち
  • エージェントや周りの意見に振り回される
  • 面接の場で、毎回違うことを話してしまう

という状態になりやすくなります。
その結果、
「条件は悪くないのに、なぜかワクワクしない会社」に入ってしまう
というギャップが生まれるのです。

希望年収とか待遇に関してはぺらぺら喋れるんだけど…。
自分が会社に対して何ができるのか?とか志望動機とかはいつもテンプレの浅い理由ばっかりでブレブレなんだよね。
その状態で転職活動してる時点で失敗へ突き進んでるようなものと気づくべきでした。

では、その「軸」はどう作ればいいのでしょうか。
おすすめは、3つに絞ること です。

たとえば、こんなイメージです。

仕事の中身(スキル・役割)に関する軸

  • 「営業ではなく、企画職としてキャリアを積みたい」
  • 「マネジメントより、まずはプレイヤーとして専門性を高めたい」

働き方・環境に関する軸

  • 「フルリモートにこだわらないが、裁量のある働き方をしたい」
  • 「子育てと両立しやすい勤務時間・制度がある会社」

成長・未来に関する軸

  • 「3年後にこういうポジションを目指せる環境」
  • 「新規事業や変化が多い環境でチャレンジしたい」

ポイントは、すべてを完璧に満たす会社を探さないこと
「この3つのうち、2つをきちんと満たせていればOK」くらいの感覚で考えると、現実的で、かつブレない判断ができます。

これはあくまで例だから、自身の環境に合わせて軸を探してみよう!

軸をつくるためのシンプルな自己質問

とはいえ、いきなり3つ出せと言われても難しいので、
まずは下記の質問に、自分なりの言葉で答えてみてください。

  • 今の仕事で「楽しい」と感じる瞬間はいつか?
  • 逆に、「もうこれ以上は無理だ」と感じることは何か?
  • 3年後、どんな仕事をしていたら「転職してよかった」と思えるか?

これらを紙やメモアプリに書き出していくと、
「人と話す仕事は好きだけど、ノルマに追われるのはもう嫌だ」
「もっと自分のアイデアを形にできる仕事がしたい」
「評価が年功序列ではなく、成果で決まる環境がいい」
といった “自分の本音” が徐々に見えてきます。
そこから共通項を拾っていくと、自然と「軸の候補」が出てきます。

転職の軸を言語化しておくと、具体的にこんな場面で威力を発揮します。

① 求人票を見るとき

求人票を眺めるとき、
年収や福利厚生だけで判断しなくなります。

という視点でチェックできるので、応募の優先順位がつけやすくなります。

② 面接で「なぜ転職するのか」を聞かれたとき

面接で必ず聞かれる

という質問にも、ブレずに答えられます。
「私は、①◯◯、②◯◯、③◯◯の3つを軸に転職活動をしています。
現職では②が満たしづらくなってきており、御社は求人票や面談を通して①②が実現できると感じたため、志望しました。」
このように話せると、一貫性のある人・自分の頭で考えている人 という印象を与えられます。

③ 内定が複数出たときの最終判断

一番迷うのは、内定が複数出たときです。

このとき、なんとなくの「雰囲気」で決めてしまうと、後悔につながりやすいです。
軸があれば、
「自分はスキル・役割(軸①)を最重視しているので、B社を選ぶ」
と、納得感を持って決断 できます。

軸がしっかりするとすべての判断基準においてしっかりとした理由が見えてくるね。

転職サイトへの登録や、エージェント面談よりも先にやってほしいのは、
この「転職の軸づくり」です。
とはいえ、いきなり完璧なものを用意しなくて大丈夫です!

1.まずは10分で、上の自己質問に答えてみる
2.出てきた言葉の中から、「これは譲れないな」と思ったものにチェックをつける
3.それを3つ前後にまとめて、「自分の転職の軸」としてメモしておく

転職活動を進めながら、軸は少しずつアップデートしていけばOKです。

「なんとなく転職」は失敗のもと。
 まずは、自分なりの“転職の軸”を3つ決めよう。

次回も金ノ子みちるをよろしくね。

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