今日もネットカフェからこんにちは。
コミュ力ゼロ美です。
コミュ力ゼロ美がお送りしておりますこのコラムも今回から最終章に入ります。
ここまでコミュニケーションの基礎から考え方、応用まで41回にわたってお付き合いいただきました。
すでに自身の社会生活で実践されている方もいるでしょうか?
このコラムがきっかけでみなさんのコミュニケーションスキルの手札が1枚でも増えたなら感謝感激です。
これから社会人になる方も今絶賛社会人の方もこれから長く社会と付き合っていくことになります。
このコラムを読んでいる方は少なからずコミュニケーションに関する悩みや社会で生きていく上で少なからず不安がある方が多いと思います。
この最終章ではそんな悩みや不安を抱えている方がこの先社会で生きていく中で迷わずに進んでいくための心構えを6回にわたり連載していきます。
最後までお付き合いいただけると私が喜びます。
空腹は最高のスパイス、不安は最高のブースターです!

会社は給与をもらいながら学べる絶好の場所
渡瀬 謙著 「コミュ力ゼロからの「新社会人」入門」より
「知っている」レベルから「使える」レベルに
勉強して学ぶのはなにも学生の間だけではありません。むしろ社会人になってからのほうが成長できる場がたくさんあります。とくに会社というのは、絶好の学べる場所なのです。
「これでもう勉強しなくて済むぞ」
大学に合格したとき、私はこう思ってホッとしました。
受験勉強というのは試験に合格するためにやるもので、とくに興味もないことを一生懸命覚えなければならないという、私にとっては苦痛なものだったのです。
その後、大学でも最低限の単位を取るための勉強しかしなかったので、学ぶということに関しては、私のなかでは終了していました。
そして就職が決まると、もう勉強することはないだろうと思っていました。
もしかしたら、あなたもそう思っているのではありませんか?
いくら大学を卒業したからといって、何でも知っているかというとそんなことはありません。むしろ何も知らないといったほうが正解です。私は商学部を出ましたが、商業やビジネスについては、仕事をしながら学びました。学校の教科書で読んだ知識は、残念ながら実務には役に立ちませんでした。もちろんゼロではないでしょうが、目に見える効果がなかったのが実際のところです。
思うに、学生のときに勉強した知識というのは、断片的なものが多かったような気がしています。社会人になって一連の仕事のなかで知っている用語が出てきたときに、ようやくその本当の意味を理解しました。現場で使える知識になっていなかったのですね。
「知っている」レベルから「使える」レベルにまでならないと、本当に勉強したとは言えないのかもしれません。その意味では学生はまだまだ勉強不足なのです。
会社を利用すれば生きた勉強ができる
ビジネスマナーや敬語などは本などでも学べます。しかしそれを実際に使ってみると、案外教科書通りにいかないことに気づきます。良かれと思ってしたことが、相手を怒らせてしまうこともあります。ルール通りに従うよりも、少し道をそれたほうがうまくいく場合もあるのです。
でもそのような知識は、現場で使ってみなければわからないことです。失敗して初めて気づくこともたくさんあります。
ここで考えてみましょう。もしあなたがどこかの会社に入らずに学生からすぐに独立することになったら。失敗したらそのまま自分に跳ね返ります。お客さまを怒らせたら、仕事はストップして業績も落ちます。私自身もいま社長として仕事をしていますが、ミスやトラブルが売上に直結することを身を持って知っています。
ここまでそれほど大きなミスを起こしていないのは、新卒で入社した会社でビジネスの基礎を学ぶことができていたからです。たくさん失敗して、叱られて、次にできたときは褒められて。実地で学ぶことができたから、独立してもやって来られたのだと、あらためて思うのです。当時の先輩や上司にも本当に感謝しています。
会社に入ってから覚えたことは、単なる知識ではありません。
実際に仕事をやりやすくしてくれますし、困ったときに助けてくれます。ピンチを乗り越える技も身に付きます。もちろん複雑な人間関係も勉強になります。
その意味では、会社というのは給料をもらいながら学べるというありがたい場所なのです。せっかく就職するのなら、その恩恵をフルで活用しましょう。会社をうまく利用して学ぶことを覚えれば、仕事はもっと意義のあるものになります。

会社で学んだことは人生すべてで役に立つ

学生時代にインターンなども経験しましたが今思えば全方位から手厚いサポートと無難な業務を手取り足取り教えてもらって…実践とはほぼ遠かったですね。
社会に出てからの成長はやっぱり学生時代とは感覚が違います。
いかがだったでしょうか?
すでに社会人として頑張っている方は心当たりのあるエピソードを持っている方もいるのではないでしょうか。
学生時代に勉強したことは学生のうちに実践できることはあまりありません。
ビジネスマナーの講習会など学生時代にはありましたが実際にはじめて会社に入り先輩に連れられ社外の人と話をしたときの緊張感は講習会の練習とは段違いです。
練習通りに相手が名刺を渡してくれることも練習通りに相手に席を案内されることもありませんでした。
その場でミスを指摘してくれる先生もいませんし、多少失礼なことをしていても相手はわざわざ注意してくれることもないでしょう。ただ何事もなく水面下で信用だけが落ちていきます(ゼロ美経験談)
それらの生々しい経験はやはり学生時代にするのはなかなか難しいですね。
そういう意味では私も数多くの「生きた勉強」をする機会を会社からもらいました。
さらに新卒時代は落とした信用のリカバリーは先輩がカバーしてくれましたしそんな大きな仕事はまだ任せてもらえませんがミスの損失はすべて会社持ちです。おまけにお給料はどんぐり一つ分も引かれず毎月しっかり振り込まれて…。
私自身の損失はほぼなしで毎日勉強しまくりです。(有難い!)
このコラムで掲載しているコミュニケーションの基礎や応用も会社で実践してみてはじめて使えるものになります。
これから社会人になる方はいま抱えている不安をそのままこれから就職する会社へ、すでに社会人の方はいま務めている会社へぶつけてみましょう。
成功か失敗かなにかしらの結果を返してくれるところも社会のいいところだと思います。
では次の記事でお会いしましょう!
お疲れ様でした!!