日報のノリで辞表を書く、こんにちは金ノ子みちるです。
私のコラム「金ノ子みちるのその転職ちょっとまった!!」では就職・転職に悩む皆様にちょっと役に立つ情報を発信していくよ。
「若手は本当にすぐ辞めるのか?」
― イメージで決めつけない ―
■ データで見る“最近の若者”論
私が10代だったときから社会人になってからも「最近の若い人はすぐ辞める」と言われていました。
日本では新卒一括採用がまだ主流であり、入社時期が同じだとどうしても辞めるタイミングが被る人が多く、若い人がたくさん辞めてるみたいなイメージが付きやすいかもしれません。
退職代行というサービスも今では珍しくないですが、何となく利用者は若者みたいなイメージは付いていませんか?
少し気になったので、実際の数字を見てみます。
厚生労働省が公表した最新データでは、令和4年3月卒業者の就職後3年以内離職率は、**高校卒で37.9%、大学卒で33.8%**でした。
つまり、大卒でもおよそ3人に1人が、就職から3年以内に最初の会社を離れている計算になります。
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)」
データでみると確かに辞めてる人は多そうかな…?
■ 大卒の約3人に1人が3年以内に離職している
まずは、学歴別の3年以内離職率をチェックしてみます。
数字だけを見ると、若手の早期離職はそこそこありそうですね。
ただ、ここで注意したいのは、3年以内に辞めた=仕事から逃げ出したと決めつけないことです。
厚生労働省の統計では、対象期間内に最初の事業所を離れた人を離職者として集計しており、離職理由や、その後すぐ別の会社へ転職したかどうかまでは読み取れません。
つまり「パワハラがあって辞めた」「やる気がなくてやめた」「キャリアアップのため転職した」、これらすべての理由が混ざっているデータになります。
いまでも3年は同じところで働いた方がいいという考え方が多そうですが、もしかしたらその考えももう古いかもしれないと考えなおすのもありかも?
■ 会社の規模によって離職率はかなり違う
更に同じ大学卒でも、就職した事業所の規模によって3年以内離職率にはかなり差があります。
5人未満の事業所では57.5%。
一方、1,000人以上では27.0%です。
これも注意が必要ですが、規模が小さいからダメという話でないということですね。
業種や仕事内容、採用人数などの違いもあるため、会社規模だけで離職の原因を決めることはできません。
ただ少なくとも、若手の離職率が本人の性格だけで決まっているわけではなさそうだということは見えてきます。
働く環境によって数字が大きく変わるのであれば、環境そのものに要因がないか調べる必要がありますね
■ 辞めた若者の職場にはどんな特徴があったのか?
ここでもうひとつ、労働政策研究・研修機構(JILPT)が2025年に公表した若年者の職場定着に関する調査では、初職を辞めた若者の職場には、勤続している若者の職場と比べて、
仕事を覚えるための教育やサポートを受けにくい。
上司や同僚へ相談・質問しにくい環境になっている。
勤務時間が長く、仕事の負担が大きくなりやすい。
仕事の負担に対して待遇への不満を感じやすい。
人間関係など職場での問題を経験しやすい。
周囲への負担を気にして休暇を取りづらい環境になっている。
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)「若年者の初職における経験と若年正社員の離職状況 ―第3回若年者の能力開発と職場への定着に関する調査―」
こうしてみると、そもそも会社の体制的に人が続けにくい状態になっている可能性もありそうです。
給与や福利厚生だけでは見えないところですが、長く働くうえでは意外と重要なのかもしれません。
■ 辞める前に、ひとつだけ確認しておきたいこと
とはいえ、「環境が終わってる!もう転職だ!」と、勢いだけで会社を辞めるのもおすすめできません。
これまでの記事でも何度か書いた(気がする)通り、今つらい原因は、“会社そのもの”なのか、“今の状況”なのか、一度落ち着てい考える必要があります。
給与?人間関係?残業?通勤時間?…そもそも職種そのものが合わないのか。
辞めること自体が悪いのではありません。
ただは若手でも、若手でなくても関係なく、無計画な環境変更はあとで問題を生む可能性があるということだけ認識しておくと良さそうです。
まとめ
辞める若者が多いのであれば、まずは自社の環境を見直そう!
「若者がすぐ辞める」と言うのはそれからでも遅くはない!
いかがだったでしょうか。
「若手はすぐ辞める」という言葉の意味の裏を考えるきっかけになると嬉しいです。
大事なのは、辞めることを責めることでも、何でもすぐ辞めることでもありません。
多様化が進む社会「自分に合う環境を見つける」ということも大事なスキルだと思います。
ではまた次回お会いしましょう!
金ノ子みちるでした。