【連載コラム】内向型の自分を変えたいあなたへ #26

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自分から声をかけられない、みんなの視線や人前で喋ることができない、こんな悩みをかかえてはいませんか?

この連載ではサイレントセールストレーナーの渡瀬 謙氏の著書「内向型の自分を変えたい」と思ったら読む本」から、そんな悩みを抱えて生きる方へ同じく自らの性格に40年以上、悩んできた渡瀬さんが培ってきた内向型人間の「弱み」を「強み」に変えるまでのお話を抜粋してご紹介します。

#26から第6章に入ります。いよいよ終盤です。
#1はこちらから

第6章 これで、あなたはもっとラクに生きられる 1/4

■ ステップ⑥自分を認める

「自分は何のために生まれて来たんだろう。
  自分がいなくたって世の中は何も変わらない。
   でも、もし生まれたことに意味があるとしたら……」

子供の頃は、自分の存在自体に疑問を持っていました。
なんなら死んでも構わないくらいの気持ちもありました。
楽しいことよりもつらいことのほうが圧倒的に多かったですから。

でもいま、生きていて良かったと思っています。
なぜなら私を必要としてくれる人がいるからです。

かつての私と同じように、いま悩み苦しんでいる人はたくさんいるでしょう。
そんな人たちに、もっと早く楽になってほしい。
私のように40年以上も経ってから知るよりも、若いときに知ったほうが数倍人生を楽しめることを伝えたい。
その気持ちが私の活動の原点です。

そう考えると、自分はこの仕事をするために生まれてきたのではないかと思うときがあります。
そのために私は内向型として生まれてきたのだと。
すると、過去の様々なことがすべて必然のように思えるのです。

内向型の性格のために、イヤな思いやツライ気持ちをたくさんしてきたことも、対人関係で絶えずストレスに悩まされていたことも、すべてが今の自分を作るために必要なことでした。

あなたが生まれてきたのにも、何か意味があるはずです。
いま辛いことがあるとしたら、それはこの先、あなたがすることのために必要なことなのです。
意味のない試練はありません。
あまりオカルトや精神世界の話をするのは得意ではありませんが、この世に生まれてきた以上、その役割を果たす必要があります。

この章の目的は最終的に自分を認めるところに到達することです。
自分を知り、それを認めること。
それができたとき、あなたは生まれ変わったような気分になれるはずです。

■ 尽きない悩みをもとから断ち切る究極の方法

解決しそうもない悩みほど、絶望的なものはありません。
嫌いな自分の性格をなんとかしたいともがいても、一向に変わらないどころか、別のところから新たな悩みが出てくると、もうお手上げでした。
このまま一生モヤモヤとした状態が続くのかと思うと、本当にもう生きていくのがイヤになることもありました。

営業マンになって売れない時期もそうでした。
売れないのは、うまくしゃべれないからだと思い、しゃべる練習を繰り返します。
またあるときに、売れないのは表情が硬いからだと言われ、今度は笑顔を作る練習をし始めます。
さらには、人前でプレゼンテーションができないとマズイことに気付き、その練習をしていたこともありました。
結局はどれも満足にできずに、営業をあきらめかけました。

内向型の悩みも同じで、次から次へと課題が出てくるので、「これでおしまい!」というスッキリした気持ちになれません。
いつも心がザラついて、落ち着かないことに慣れてしまっている感じです。
私もこの先もずっとこの気分を抱えていくんだろうなあと、半分はあきらめていました。

ところが、あるひとつの発想の転換で、尽きない悩みがみごとに解決したのです。
それは、「自分を認める」ということ。言い換えると自己肯定です。
あっけないくらいにシンプルなことでした。
さんざん悩んでまわり道をして、苦労してたどり着いた先が、これだったのです。

でもシンプルではありますが、内向型にとってはまさに魔法です。
「自分を認めない」という思考から、「自分を認める」に変わったとき、私の中で電流が走ったかと思うくらいに身震いしました。
いつそしてこれまでのすべての悩みがきれいに消えて行ったのです。
靄が晴れて目の前が一気に明るくなりました。

その結果、自分に自信が持てるようになり、人付き合いのストレスが消え、集中してやるべきことが明確になり、そしてなにより自分が好きになりました。
内向型の悩みを解決するためには、内向型の性格を治さなければならないと頑なに思ってきましたが、そうではなかったのです。
内向型の自分をそのまま売れ入れること、すなわち自分を認めることこそが、解決のためのカギでした。

■ それでも私が伝えたかったこと

ここまで読み進めたあなたなら、きっとわかってくれるでしょう。
なにをでも最初から、「内向型の悩みは自分を認めればOKだよ」と言ったところで、おそらく信じてもらえなかったと思います。

「そもそも自分が嫌いで、それを変えようとしているのに、自分を認めるなんてできるわけがないじゃないか!(怒)」

こう言われてページを閉じられてしまうかもしれません。
実際にそう簡単に、自分を認めることもできないはずです。

そこで、「自分を認める」に到達するための方法論として、細かなステップを順に踏んでもらうことを考えました。
誰にでもできるように、人の相談を受けながら、「自分を認める」というゴールにムリなく自然にたどり着けるようにしたものです。
自分を知るところからスタートして、少しずつまわりに伝え、自分の立ち位置を確保して、まわりに認められる存在になる。
そうしたプロセスの随所に、自分を認めるための伏線を散りばめてあります。
ですから、私がここで自分を認めることがキモだと言ったときも、そう違和感はなかったはずです。
あなたの脳に自然に染み込ませることが、私の目的でしたから。

① 内向型の性格は、悪くない。それは単に人と違うというだけ。つまり個性のひとつである。
② 性格は持って生まれたもので、変えられない。

私はこの2つの命題にたどり着いたときに、自分を認めることができました。
本書ではたびたび、「私は変わった」という言い方をしてきましたが、実際は変わってないのです。
もっと正確に言うと、「変えようとしていた性格をもとのままに戻した」ということです。
つまり変わったのは思考だけだったのです。

これについても伝え方で悩みました。
最初から「性格は変えずに考え方を変えるだけ」などと言おうものなら、このコラムを読んでくれた人から総スカンを食らいそうだからです。
性格を変えたいと心から願っていた頃の自分に、このセリフをぶつけても絶対に受け入れない自信がありましたからね。
それでも私は伝えたかったのです。
だって自分がこんなに楽になったのだから、これを知りたいと思っている人は多いはず。
それに、悩んでいる内向型の人を助けるのが私の使命だから。そんな思いです。

👉 次回(#27)は第6章の続き、「欠点なんて無視してしまえ」というお話になります。

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