自分から声をかけられない、みんなの視線や人前で喋ることができない、こんな悩みをかかえてはいませんか?
この連載ではサイレントセールストレーナーの渡瀬 謙氏の著書「内向型の自分を変えたい」と思ったら読む本」から、そんな悩みを抱えて生きる方へ同じく自らの性格に40年以上、悩んできた渡瀬さんが培ってきた内向型人間の「弱み」を「強み」に変えるまでのお話を抜粋してご紹介します。
#27では自身の欠点に対する考え方からスタートです。
#1はこちらから
第6章 これで、あなたはもっとラクに生きられる 2/4
■ 欠点なんて無視してしまえ
ありのままの自分を認めるということは、良いところも悪いところも認めるということになります。
人はだれでもひとつやふたつの欠点を持っています。
欠点のない人などいないでしょう。
言ってみれば、長所と短所の組み合わせによって、個性の違いが出てくるのです。内向型は、その欠点が人より少し多い傾向があるだけです。
その欠点を克服しようとする行為は、自分を認めないのと同じことです。
自分が持って生まれた個性のひとつをつぶそうとしているのですからね。
ですから、私たち内向型がこれまで当たり前のようにやってきた、欠点の克服作業というのは、じつは自分の個性をぼかしてしまう行為でもあったのです。
そこで私の考えはこうです。
欠点を克服するのはもうやめよう。
これまで意識しまくっていた欠点など無視してしまおう!
「でも欠点があったら、やっぱり良くないですよね?」
確かにそう思われるかもしれません。
欠点というのはマイナスですから、それをそのまま放っておくのは気持ちが悪いと感じることでしょう。
そこでもう一度原点に戻って考えてみます。
そもそもどうして内向型の性格を変えたいと思ったのかを。
やはり一番のポイントは、人付き合いでしょう。
自分の性格に欠点があるから人付き合いが満足にできずに、うまくいかないと思っている。
だからその欠点を克服すればうまくいくだろう。
そこが原点になっているはずです。
は、人付き合いがうまくいくコツは何かというと、●章でもお話ししましたが、素の自分を見せることでしたね。
そう考えると、欠点というのは素の部分です。
つまり欠点を隠そうとする行為は、自分の素の部分を隠そうとしているのと同じことになり、良好な人づきあいの妨げになっていたのです。
ですから、自信を持って、欠点を無視してしまいましょう!
■ 他人に合わせる必要はない

これまでは、他人の視線を意識して、できるだけ他人に合わせようと努力してきました。
でもそれももう必要ありません。
なぜ他人に合わせようとしてきたのかを考えてみると、その答えが見えてきます。
まず、劣等感。
自分は他人よりも劣っているから、他人と同じレベルにまで行かなくてはいけないという気持ちが原因です。
しかしこれも、劣っているのではなくて、個性としての違いがあるだけだとわかると、自然に劣等感は消えていきます。
そうです、他人に引け目を感じる必要などないのです。
次に、右にならえの精神。
これは日本の学校教育の問題でもあると私は思っているのですが、他の人と同じことができることを求められる傾向にあります。
横並びの美徳とでも言いましょうか、みんなが同じことができるように指導するのが、先生の役目なのかと思えることが、私の経験上よくありました。
するとどうしても、他人と同じことができない自分は悪いと思い込んでしまいがちです。
そのできない子の中に、内向型が多く含まれていたのは、容易に想像できるでしょう。
そうした刷り込みをされた子供は、大人になっても、他人と自分を比較してしまうクセがついているのです。
もちろん、個性を伸ばす教育を行っている学校もあるので、一概には言えません。
ただ、一説によると他の人と同じことができないと命の危険があるという理由から、かつての軍隊では横並びの教育が行われていて、それが伝統として現在に引き継がれているというのもあるようです。
それでも私は声を大にして言いたいです。他人に合わせる必要はないと。
ムリに他人に合わせる行為は、素の自分を捻じ曲げてしまうことにもなりかねないからです。
ムリをしすぎると精神的にも負担が生じます。
それに他人に合わせるということは、これもまた個性をつぶすのと同じことになります。自分を認めることができれば、他人と違う自分のままでいられるのです。
あなたはあなた、他人は他人。それでいいのです。
